天地明察
冲方 丁
江戸、四代将軍家綱の御代。戦国期の流血と混迷が未だ大きな傷として記憶されているこの時代に、ある「プロジェクト」が立ちあがった。 即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること。
武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの計画は、そのまま文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。 日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描いた新境地。
時代小説家・冲方 丁誕生の凱歌がここに上がる!