少年H
妹尾 河童
胸に「H.SENO」の文字を編み込んだセーター。 外国人の多い神戸の街でも、昭和十二年頃にそんなセーターを着ている人はいなかった…。
洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」こと妹尾肇が巻き起こす、愛と笑いと勇気の物語。 毎日出版文化賞特別賞受賞作。