下町ロケット
池井戸 潤
その特許がなければロケットは飛ばない――。大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い! かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、 いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。
会社は小さくても技術は負けない――。モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の 息詰まるガチンコ勝負。さらに日本を代表する大企業との特許技術を巡る駆け引きの中で、佃が見出した ものは――?
夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、そして男たちの意地とプライドを賭した 戦いがここにある。