大川わたり
山本 一力
「二十両をけえし終わるまでは、大川を渡るんじゃねえ。一歩でも渡ったら、始末する」博徒(ばくと)の親分との命がけの約束。大工の銀次(ぎんじ)は、永代橋(えいたいばし)の前で動けなくなった…。
博打(ばくち)にはまり、仲間の家庭まで潰した銀次は、懊悩(おうのう)しながらも、日本橋の老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩む。だが、渡れぬ川を越えねばならない出来事が!
直木賞作家が描く感涙の時代長編。