人間の証明
森村 誠一
 「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」
 西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が、ナイフで刺され、ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で死亡した。棟居刑事は被害者の過去を追って、霧積温泉から富山県へと向かい、ニューヨークでは被害者の父の過去をつきとめる。日米共同の捜査の中であがった意外な容疑者とは…!? 
 映画化、ドラマ化され、大反響を呼んだ、森村誠一の代表作。