熱源
川越 宗一
第162回直木賞受賞作。故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、 樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が 起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。