名もなき毒
宮部 みゆき
どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、 トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、 連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。