さよなら、盲導犬ミッキー
近藤 靖
犬から「引退したい」とは言えない―。この言葉にミッキーとの別れを決意したユーザー(視覚障害者)の宮腰さん。そんな涙の決別から二年、 ミッキーの命の炎は消えかかっていた。
なんとか救おうと必死の協会スタッフ、涙を堪えて手を握る幼犬時代のボランティア、目を開けないミッキー。 だが、懐かしい宮腰さんの声を聞いた時、奇跡は起こった。