まぐだら屋のマリア
原田 マハ
東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。 料理人としての夢、大切な仲間。 そして、後輩・悠太の自殺。 逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った…。 過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。