かすてぃら・・・僕と親父の一番長い日
さだ まさし
昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から 愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。
『精霊流し』『解夏』『眉山』など、数々の名作を綴る作家・さだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの “精霊流し”」。温かな涙の果てに、涙あふれる独壇場世界を紡いできた著者の、真骨頂とも言える、初の自伝的 実名小説。