ひと
小野寺 史宜
たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。
両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。 見えなくなった未来に光が射したのは、コロッケを一個、譲った時だった――。
激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!