はぐれ鷹
熊谷 達也
鷹匠になることを夢見て“最後の鷹匠”に弟子入りした杉浦岳央。だが高齢の師匠に不満と不安を覚え、早々に袂を分かつ。
雪深い月山の麓でひとり、手探りで訓練を重ねるが、猛禽類のなかでもとりわけ神経質といわれる角鷹を、岳央は操れるようになるのか―。
野生の鷹と人間の対峙を描く。直木賞受賞作『邂逅の森』に連なる感動作。