解  夏
さだ まさし
 東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。
 表題作の他、秋桜,水底の村,サクラサクを収める。人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集